高校3年生の5月。最初の模試の結果を見て、僕は本気で受験をあきらめかけた。
志望校判定は「E」。偏差値は目標より10以上低かった。「こんな成績で受かるわけがない」と思った。友達の判定が気になって、こっそり隣の席を見ると「C判定」の文字。その日の夜、布団の中で泣いた。
でも今、振り返ってみると、あのE判定は「現在地の確認」にすぎなかった。
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■ 模試の結果を「全部」信じなくていい理由
模試の判定は「今の実力」を測るためのものだ。「合格できるかどうか」を決めるものではない。
これ、当たり前のことに聞こえるかもしれない。でも本番3ヶ月前まで僕はずっと勘違いしていた。模試の結果 = 自分の価値、みたいな感覚になっていたんだ。
大事なのは「今から本番まで、どれだけ伸びるか」だけだ。
実際に、E判定から合格した人は毎年たくさんいる。逆に、A判定でも本番で崩れる人もいる。模試はあくまで参考情報。判定より「どの単元が弱いか」の分析に使うほうが100倍価値がある。
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■ 僕が変えた、たった一つのこと
5月の模試のあと、担任の先生に言われた言葉が今でも残っている。
「模試の成績表、ちゃんと読んでる?」
正直に言うと、読んでいなかった。点数だけ見て、あとは引き出しに突っ込んでいた。先生に言われてから、初めて「どの分野が何点だったか」を細かく確認するようになった。
するとすぐにわかった。数学の「確率」と「ベクトル」の正答率が壊滅的だった。逆に、英語の文法問題は意外と取れていた。
それまでは「数学が苦手だからやだ」と避けていた。でも「確率とベクトルだけやればいい」と絞ったら、急に取り組める気がしてきた。
夏が終わる頃には、その2分野だけで偏差値が7上がった。
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■ 自信は「やった分だけ」しかつかない
受験期に「自信をつけたい」と思うのは当然だ。でも自信は、気合いや根性でつくものじゃない。
「あの問題集を3周した」「単語を2000語覚えた」「過去問を10年分解いた」——そういう積み上げた事実が、自信の正体だ。
E判定だった僕が最終的に合格できたのは、「自信がついたから」じゃない。「やるべきことをやり続けたら、気づいたら自信がついていた」が正確だ。
今、判定が悪くて落ち込んでいる人に伝えたい。模試の結果は「今日の自分」の話だ。「本番の自分」の話じゃない。
今日から何をやるか、それだけを考えよう。