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志望理由書の書き方完全ガイド|東北の高校生向けに例文・構成・NG例を解説【2026年版】

2026年4月27日 更新:2026年4月23日

志望理由書とは、総合型選抜・学校推薦型選抜において「なぜこの大学・学部を志望するのか」「入学後に何を学び将来どう生かすのか」を文章でまとめた書類です。面接の土台にもなる最重要書類です。

「志望理由書に何を書けばいいかわからない」「書き出しで詰まってしまう」

総合型選抜・学校推薦型選抜で最も重要な書類が志望理由書です。面接の土台にもなるため、ここをしっかり作り込めるかどうかが合否を大きく左右します。

この記事では、志望理由書の基本構成・書き方のポイント・よくあるNG例を東北の高校生向けに解説します。


志望理由書とは何か?

志望理由書とは、「なぜこの大学・学部を志望するのか」「入学後に何を学び、将来どう生かすのか」を文章でまとめた書類です。

大学側は志望理由書を通して、受験生が自校のアドミッション・ポリシー(求める学生像)に合っているかを確認します。つまり、ただ「行きたい理由」を書くのではなく、「この大学でなければならない理由」を伝えることが重要です。

⚠️ 志望理由書の重要性
総合型選抜・推薦では、志望理由書の内容が面接の質問のベースになります。「書類に書いたこと」を面接で深掘りされるので、自分が書けない・答えられないことは書かないのが鉄則です。

志望理由書の基本構成「4段階」

志望理由書は、次の4段階の流れで書くとまとまりやすくなります。

① きっかけ

この分野・テーマに興味を持ったのはなぜか。自分の経験や体験から書く。

② 問題意識・目標

その経験から何を感じ、何を解決・実現したいと思ったか。将来の目標を示す。

③ この大学でなければならない理由

目標を実現するために、なぜこの大学・学部・教授・カリキュラムが必要なのかを具体的に書く。ここが最も重要。

④ 入学後の学習計画・将来像

入学後に何を学び、卒業後にどう社会に貢献するかを具体的に述べる。


各パートの書き方とポイント

① きっかけ:具体的なエピソードから始める

「小さい頃から〇〇が好きでした」という抽象的な書き出しより、具体的な体験・出来事から始める方が読み手の心に届きます。

❌ NG例

「私は昔から食に興味があり、管理栄養士になりたいと思っていました。」

✅ 改善例

「祖父が糖尿病と診断された中学2年生のとき、病院の管理栄養士の方が食事指導をしている姿を見て、食と医療がつながっていることを初めて実感しました。」

「いつ・どこで・何があったか」を明確にすると、説得力が格段に上がります。

② 問題意識・目標:「なぜ」を深掘りする

きっかけから感じた問題意識や疑問を掘り下げ、それが将来の目標につながることを示します。漠然とした目標ではなく、「なぜその問題を解決したいか」まで書くと深みが出ます。

✅ 例

「岩手県は全国的にも糖尿病患者の割合が高い地域です。地元の人々の食生活を改善し、病気になる前に予防できる管理栄養士として地域医療に貢献したいと考えるようになりました。」

東北・岩手の地域課題(短命県・人口減少・農業・医療過疎など)と自分の目標を結びつけると、地域への貢献意欲が伝わり説得力が増します。

③ この大学でなければならない理由:最重要パート

ここが最も差がつくパートです。「学びたいから」「有名だから」ではなく、その大学の具体的な特徴・カリキュラム・教授・研究室・施設と自分の目標を結びつけて書きます。

必ずやること:

  • 大学の公式サイト・シラバスを熟読する
  • オープンキャンパスに参加して気になった点をメモする
  • 興味のある教授の研究内容を調べる
  • 「〇〇教授の△△に関する研究」「□□というカリキュラム」と固有名詞を入れる
❌ NG例(どの大学にも当てはまる)

「貴学は伝統があり、充実した施設と熱心な教授陣がいることから志望しました。」

✅ 改善例(具体的)

「貴学の健康栄養学部では、1年次から山形県内の医療機関での実習が組み込まれており、早期から現場を知ることができます。また、○○教授の地域高齢者の栄養介入に関する研究に参加し、実証的な視点から東北の食と健康の問題にアプローチしたいと考えています。」

④ 入学後の学習計画・将来像:具体的なビジョンを描く

「大学4年間で何を学び、卒業後にどう貢献するか」を具体的に述べます。近年は「学習計画書」として別途求める大学も増えています。

✅ 例

「入学後は1〜2年次で栄養学の基礎を固め、3年次から○○研究室で地域の高齢者を対象にした栄養調査に携わりたいと考えています。卒業後は管理栄養士として岩手県内の病院に就職し、将来的には地域の栄養指導プログラムの企画・運営に携わることを目指しています。」


よくあるNG例 5選

❌ NG①「どこの大学にも当てはまる内容」

「充実した環境と優れた先生方のもとで学びたい」→ 大学名を変えても通じてしまう志望理由は、その大学への熱意が伝わりません。

❌ NG②「将来の夢が漠然としすぎる」

「人の役に立つ仕事をしたい」「社会に貢献したい」→ 具体的にどう役に立つのかが見えないと説得力がありません。

❌ NG③「大学の説明文を引用しすぎる」

パンフレットや公式サイトのコピーのような文章は、「ちゃんと自分で調べて考えたのか」という印象を与えます。

❌ NG④「面接で答えられないことを書く」

志望理由書は面接の元ネタになります。書いたことを深掘りされても答えられるよう、自分の言葉で書くことが大切です。

❌ NG⑤「誤字・脱字・敬語のミス」

「貴学」「御校」の混用、誤字脱字は信頼性を大きく損ないます。必ず複数回見直し、担任の先生にも確認してもらいましょう。


書く前にやること チェックリスト

  • ☐ 志望大学・学部のアドミッション・ポリシーを読んだ
  • ☐ 志望学部のカリキュラム・シラバスを確認した
  • ☐ 興味のある教授・研究室を調べた
  • ☐ オープンキャンパスに参加した(または参加予定)
  • ☐ 自分のきっかけとなった具体的な体験を3つ書き出した
  • ☐ 将来の具体的な目標(職業・活動)を決めた
  • ☐ 担任の先生に相談した

まとめ

志望理由書で最も大切なのは、「なぜこの大学でなければならないか」を具体的に書くことです。そのためには大学の研究・カリキュラムをしっかり調べ、自分の経験・目標と結びつける作業が欠かせません。

一度書いたら担任の先生や信頼できる大人に読んでもらい、フィードバックをもらいながら何度も改善しましょう。志望理由書は書いた分だけ質が上がります。


よくある質問(FAQ)

Q. 志望理由書の基本的な構成はどうすればいいですか?
A. ①きっかけ(具体的な体験)→②問題意識・目標→③この大学でなければならない理由→④入学後の学習計画・将来像、の4段階で構成するとまとまりやすいです。

Q. 志望理由書で最も重要なポイントは何ですか?
A. 「この大学・学部でなければならない理由」を具体的に書くことです。大学の特定のカリキュラム・教授・研究室・施設と自分の目標を結びつけた具体的な内容が求められます。どの大学にも当てはまる内容はNGです。

Q. 志望理由書を書く前にやっておくことは何ですか?
A. ①志望大学・学部のアドミッション・ポリシーを読む、②カリキュラム・シラバスを確認する、③興味のある教授・研究室を調べる、④オープンキャンパスに参加する、⑤自分のきっかけとなった体験を3つ書き出す、が最低限必要です。

Q. 志望理由書に字数制限がある場合、どれくらい書けばいいですか?
A. 指定字数の90%以上を書くのが原則です。大幅に少ないと「考えが浅い」と判断されます。800字指定なら720字以上、600字指定なら540字以上を目安にしましょう。

Q. 志望理由書と面接はどう関係していますか?
A. 志望理由書に書いた内容は面接で深掘りされます。「なぜそう思ったのか」「具体的にはどういうことか」と質問されるため、書いた内容を自分の言葉で説明できるようにしておく必要があります。

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