入試情報

小論文の書き方完全ガイド|構成・書き出し・NG例を東北の高校生向けに解説【2026年版】

2026年5月6日 更新:2026年4月23日

小論文とは、与えられたテーマや課題に対して自分の意見・主張を論拠とともに論理的に述べる文章です。感想を書く「作文」とは異なり、「なぜそう考えるか(根拠)」を必ず示すことが求められます。

「小論文と作文って何が違うの?」「どうやって書き始めればいいかわからない」

総合型選抜・推薦入試で課されることが多い小論文。作文とは違い、自分の意見を論拠とともに論理的に述べる文章です。コツをつかめば必ず書けるようになります。

この記事では、小論文の基本構成・書き方のポイント・よく出るテーマ・NG例を解説します。


小論文と作文の違い

比較 作文 小論文
目的 感想・体験を伝える 意見・主張を論理的に述べる
評価基準 表現力・感受性 論理性・根拠の明確さ
一人称 「私は〜と思いました」でもOK 「私は〜と考える。なぜなら〜」
感情表現 感情を豊かに表現する 感情より論拠を重視する

小論文で最も大切なのは「なぜそう思うのか(根拠)」を必ず示すことです。感想だけ書いた文章は小論文とは言えません。


小論文の基本構成「三段構成」

小論文の基本は序論・本論・結論の三段構成です。800字の場合のおおよその配分を示します。

序論(約200字)

問いに対する自分の主張(結論)を最初に示す。「私は〇〇と考える」と明確に書く。

本論(約450字)

主張の根拠を2〜3点あげて説明する。具体的な事例・データ・経験を使う。反論を想定してそれに答える「譲歩→反論」の構成も効果的。

結論(約150字)

序論の主張をより具体的に言い換えて締める。「以上より」「したがって」などの接続詞を使い、本論を踏まえた結論を述べる。

💡 重要なコツ:最初に結論を書く
「序論で主張を述べ、本論でその根拠を説明する」という流れが、読み手にとって最も伝わりやすい構成です。「最後に結論を書く」起承転結型は小論文には向きません。

書き出しのパターン3選

パターン① 問いに答える形(最もスタンダード)

「○○について、私は△△と考える。その理由を以下に述べる。」

パターン② 問題提起から始める

「現在、日本では〇〇という問題が深刻化している。この問題に対して、私は△△という立場から□□が必要だと考える。」

パターン③ 具体的な事実から始める

「2023年の調査によると、〇〇の割合は△△%に達している。この現状を踏まえ、私は□□と考える。」

どのパターンでも共通するのは、書き出しで自分の主張を明確にすることです。「まず〇〇について述べます」のような前置きから始めるのは避けましょう。


本論の書き方:根拠の示し方

本論では主張の根拠を述べますが、根拠には次の3種類を使うと説得力が増します。

  • データ・統計:「〇〇省の調査では〜」「〜という研究結果がある」
  • 具体例:「例えば〜のような事例がある」「〜の場合を考えると」
  • 自分の経験・体験:「私自身、〜という経験から〜と感じた」

「譲歩→反論」構成で説得力アップ

「確かに〇〇という意見もある。しかし〜」という形で反論を取り込むと、一方的な主張ではなく多角的に考えていることが伝わります。

✅ 例

「確かに、SNSには情報を素早く広める利点がある。しかし、誤情報が拡散するリスクも同時に高まっており、情報リテラシー教育の充実が不可欠である。」


医療・看護系志望者がよく出るテーマ

東北の高校生が受験しやすい医療・看護・福祉系学部でよく出るテーマをまとめます。

地域医療・医師不足:東北・地方の医師不足をどう解決するか
高齢化社会と介護:超高齢社会における介護の課題と解決策
チーム医療:多職種が連携する医療の在り方
生活習慣病予防:食事・運動による予防医療の重要性
看護師の働き方:看護師不足・離職率の高さへの対策

IT・理工系志望者がよく出るテーマ

AI・自動化と雇用:AIの普及で人間の仕事はどう変わるか
情報セキュリティ:個人情報保護・サイバー攻撃への対策
再生可能エネルギー:脱炭素社会に向けたエネルギー政策
デジタル田園都市:ITで地方の課題を解決する可能性

教育・社会系志望者がよく出るテーマ

地方移住・人口減少:若者が地方に残る・戻る仕組みづくり
SDGs・環境問題:持続可能な社会に向けて個人ができること
ジェンダー平等:日本における男女格差の現状と解決策
子どもの貧困:教育格差・貧困の連鎖をどう断ち切るか

よくあるNG例 5選

❌ NG①「〜と思います」で終わる作文になっている

感想文になってしまっている状態。「〜と考える。なぜなら〜」と根拠を示しましょう。

❌ NG②「賛成です。なぜなら賛成だからです」

根拠が主張の繰り返しになっている循環論法。根拠は主張とは別の視点・データ・事例から述べましょう。

❌ NG③「序論・本論・結論がバラバラ」

序論の主張と結論の主張が変わっていたり、本論と無関係な話が入ったりする状態。一貫性を保ちましょう。

❌ NG④「字数が足りない・大幅に超える」

指定字数の90%以上は書くのが原則。大幅に少ないと「考えが浅い」と判断されます。

❌ NG⑤「です・ます調と だ・である調が混在」

小論文は「だ・である調」で統一するのが基本です。「です・ます調」との混在は減点対象になります。


練習の進め方

  1. まず書いてみる:完璧でなくていいので時間を計って書く(800字なら60分程度が目安)
  2. 構成を確認する:序論・本論・結論の流れが正しいか、根拠が主張を支えているか確認
  3. 担任の先生に添削してもらう:第三者の目でチェックしてもらうことが最も効果的
  4. 週1本のペースで繰り返す:小論文は量をこなすことで確実に上達する

まとめ

小論文の基本は「主張→根拠→結論」の一貫した流れを守ることです。最初は難しく感じますが、型を身につけて何度も書くうちに自然と書けるようになります。

志望する学部のテーマに関連したニュースや本を日頃から読む習慣をつけることも、小論文の質を高める重要な準備になります。


よくある質問(FAQ)

Q. 小論文と作文の違いは何ですか?
A. 作文は体験・感想を伝える文章で、表現力が評価されます。小論文は自分の意見・主張を論拠とともに論理的に述べる文章で、「なぜそう考えるか(根拠)」を必ず示すことが求められます。感想だけ書いた文章は小論文とは言えません。

Q. 小論文の基本構成はどうすればいいですか?
A. 序論(主張を最初に述べる)・本論(根拠を2〜3点あげる)・結論(主張を言い換えて締める)の三段構成が基本です。800字の場合、序論200字・本論450字・結論150字が目安です。

Q. 小論文の書き出しはどうすればいいですか?
A. 「〇〇について、私は△△と考える」と最初に結論(主張)を示すのが最もスタンダードな書き出しです。「まず〇〇について述べます」のような前置きから始めるのは避けましょう。

Q. 小論文でよくあるNG例は何ですか?
A. ①「〜と思います」で終わる作文になっている、②根拠が主張の繰り返しになっている、③序論・本論・結論がバラバラで一貫性がない、④指定字数の90%未満しか書かない、⑤です・ます調とだ・である調が混在している、が代表的なNGです。

Q. 医療・看護系の小論文でよく出るテーマは何ですか?
A. 地域医療・医師不足、高齢化社会と介護、チーム医療、生活習慣病予防、看護師の働き方(不足・離職率)などがよく出ます。東北の地域特性(医療過疎・高齢化率)と結びつけた視点があると説得力が増します。

AUTHOR
plusLINK編集部
株式会社プラスリンク(岩手県盛岡市)

岩手県盛岡市を拠点とするウェブ制作会社。地域に根ざしたデジタルマーケティングを手がけながら、岩手・東北の高校生・受験生のための進路情報サイト「ミライコンパス」を運営しています。Web制作・SEO・デジタル広告を通じて、地元の情報発信を支援しています。

RELATED CONTENTS
関連コンテンツも読んでみよう