小論文とは、与えられたテーマや課題に対して自分の意見・主張を論拠とともに論理的に述べる文章です。感想を書く「作文」とは異なり、「なぜそう考えるか(根拠)」を必ず示すことが求められます。
「小論文と作文って何が違うの?」「どうやって書き始めればいいかわからない」
総合型選抜・推薦入試で課されることが多い小論文。作文とは違い、自分の意見を論拠とともに論理的に述べる文章です。コツをつかめば必ず書けるようになります。
この記事では、小論文の基本構成・書き方のポイント・よく出るテーマ・NG例を解説します。
小論文と作文の違い
| 比較 | 作文 | 小論文 |
|---|---|---|
| 目的 | 感想・体験を伝える | 意見・主張を論理的に述べる |
| 評価基準 | 表現力・感受性 | 論理性・根拠の明確さ |
| 一人称 | 「私は〜と思いました」でもOK | 「私は〜と考える。なぜなら〜」 |
| 感情表現 | 感情を豊かに表現する | 感情より論拠を重視する |
小論文で最も大切なのは「なぜそう思うのか(根拠)」を必ず示すことです。感想だけ書いた文章は小論文とは言えません。
小論文の基本構成「三段構成」
小論文の基本は序論・本論・結論の三段構成です。800字の場合のおおよその配分を示します。
問いに対する自分の主張(結論)を最初に示す。「私は〇〇と考える」と明確に書く。
主張の根拠を2〜3点あげて説明する。具体的な事例・データ・経験を使う。反論を想定してそれに答える「譲歩→反論」の構成も効果的。
序論の主張をより具体的に言い換えて締める。「以上より」「したがって」などの接続詞を使い、本論を踏まえた結論を述べる。
「序論で主張を述べ、本論でその根拠を説明する」という流れが、読み手にとって最も伝わりやすい構成です。「最後に結論を書く」起承転結型は小論文には向きません。
書き出しのパターン3選
パターン① 問いに答える形(最もスタンダード)
「○○について、私は△△と考える。その理由を以下に述べる。」
パターン② 問題提起から始める
「現在、日本では〇〇という問題が深刻化している。この問題に対して、私は△△という立場から□□が必要だと考える。」
パターン③ 具体的な事実から始める
「2023年の調査によると、〇〇の割合は△△%に達している。この現状を踏まえ、私は□□と考える。」
どのパターンでも共通するのは、書き出しで自分の主張を明確にすることです。「まず〇〇について述べます」のような前置きから始めるのは避けましょう。
本論の書き方:根拠の示し方
本論では主張の根拠を述べますが、根拠には次の3種類を使うと説得力が増します。
- データ・統計:「〇〇省の調査では〜」「〜という研究結果がある」
- 具体例:「例えば〜のような事例がある」「〜の場合を考えると」
- 自分の経験・体験:「私自身、〜という経験から〜と感じた」
「譲歩→反論」構成で説得力アップ
「確かに〇〇という意見もある。しかし〜」という形で反論を取り込むと、一方的な主張ではなく多角的に考えていることが伝わります。
「確かに、SNSには情報を素早く広める利点がある。しかし、誤情報が拡散するリスクも同時に高まっており、情報リテラシー教育の充実が不可欠である。」
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よくあるNG例 5選
感想文になってしまっている状態。「〜と考える。なぜなら〜」と根拠を示しましょう。
根拠が主張の繰り返しになっている循環論法。根拠は主張とは別の視点・データ・事例から述べましょう。
序論の主張と結論の主張が変わっていたり、本論と無関係な話が入ったりする状態。一貫性を保ちましょう。
指定字数の90%以上は書くのが原則。大幅に少ないと「考えが浅い」と判断されます。
小論文は「だ・である調」で統一するのが基本です。「です・ます調」との混在は減点対象になります。
練習の進め方
- まず書いてみる:完璧でなくていいので時間を計って書く(800字なら60分程度が目安)
- 構成を確認する:序論・本論・結論の流れが正しいか、根拠が主張を支えているか確認
- 担任の先生に添削してもらう:第三者の目でチェックしてもらうことが最も効果的
- 週1本のペースで繰り返す:小論文は量をこなすことで確実に上達する
まとめ
小論文の基本は「主張→根拠→結論」の一貫した流れを守ることです。最初は難しく感じますが、型を身につけて何度も書くうちに自然と書けるようになります。
志望する学部のテーマに関連したニュースや本を日頃から読む習慣をつけることも、小論文の質を高める重要な準備になります。