2026年6月|いわて進路ガイド 入試情報
📌 この記事のまとめ
- 2027年度に向けて「国際」「グローバル」を冠した学部の新設・改称が相次いでいる
- 横浜市立大学・京都橘大学など複数の大学が国際系学部を刷新予定
- 背景には18歳人口減少による大学間の生存競争がある
- 学部名だけでなく、実際のカリキュラム・留学制度を見極めることが重要
もしあなたが今、大学案内のパンフレットを何冊も広げていたら、あることに気づくはずです。
「国際」「グローバル」という文字が、驚くほど多くの学部名に登場する——それも、2027年度に向けて新設・改称される学部で、この傾向は特に顕著です。
相次ぐ「国際」学部の看板替え
2027年度入試に向けて、複数の大学が学部再編を発表しています。いくつか具体的に見てみましょう。
🏫 横浜市立大学
2027年度から国際教養学部・国際商学部・データサイエンス学部の教育課程を刷新。国際商学部では英語による専門科目を交換留学生と共に学ぶ体制を強化し、「仕事に生かせる実践的な英語力」の育成を掲げています。
🏫 京都橘大学
2027年4月、これまでの「国際英語学部」を「国際学部」へ改称。「グローバルスタディーズ」と「国際共生」の2専攻制へと再編される予定です。
これらは氷山の一角に過ぎません。国際系・グローバル系の学部・学科の新設は、ここ数年、私立大学を中心に継続的に発表され続けています。
なぜ今「国際」なのか——大学の生存戦略
この流れの裏には、一つの厳しい現実があります。18歳人口の減少です。大学進学者数が頭打ちになる中、大学同士が限られた受験生を奪い合う構造が生まれています。
| 背景要因 | 内容 |
|---|---|
| 18歳人口減少 | 大学の募集定員が増加する一方、進学者数は減少し「大学全入時代」が到来している |
| 私立大学の経営環境 | 私立大学の半数以上が入学定員割れをしている状況で、新学部設置による差別化が急務 |
| 企業側のグローバル化ニーズ | グローバル企業で活躍できる実践的な英語力・多文化マネジメントスキルへの需要が継続 |
「国際」という看板は、依然として受験生への訴求力が強いブランドです。長期留学・多国籍な学生との交流・海外インターンシップといった魅力的な要素を打ち出せる学部名として、多くの大学が採用し続けているのです。
「国際」の中身は大学によって全く違う
ここで気をつけたいのは、同じ「国際学部」「グローバル学部」という名前でも、中身は大学ごとにまったく異なるという点です。
- 留学の必須度:1年間の留学が卒業要件になっている大学もあれば、希望者のみの大学もある
- 英語での専門科目の割合:専門科目の多くを英語で学ぶ大学もあれば、語学力向上が中心の大学もある
- 専攻の決定時期:入学時に専攻を決める大学もあれば、2年次以降にじっくり決められる大学もある
2027年度以降、注目しておきたい視点
① 留学制度の実態——必須か任意か、費用支援はあるか、留学先の質はどうか
② 卒業後の進路実績——実際にどんな企業・業界に就職しているか
③ カリキュラムの具体性——「グローバル人材育成」という言葉の中身が、実際の授業でどう体現されているか
まとめ——名前より中身で選ぶ時代へ
2027年度に向けた「国際」学部ラッシュは、受験生にとって選択肢が増えるという意味では歓迎すべき動きです。ただし、大学が生存戦略として学部名を刷新している側面もある以上、名前の響きだけで選ばず、その先にある教育の中身をしっかり見極める視点が、これまで以上に大切になっています。
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※この記事は各大学の公開情報をもとに編集部が2026年6月時点でまとめたものです。学部再編・カリキュラムの詳細は変更される可能性があるため、必ず各大学の公式サイトで最新情報をご確認ください。