2026年6月|いわて進路ガイド 入試情報
📌 この記事のまとめ
- 2026年度共通テストは国語・数学ⅠA・物理・情報Ⅰなど主要科目が軒並み難化
- 「新課程2年目に難化する」という予備校の予測がそのまま的中した
- 暗記量ではなく「複数の資料を読み解いて考える力」が明暗を分けた
- 2027年度受験生も「思考力重視」への対策を前提に準備すべき
2025年度、共通テストに新科目「情報Ⅰ」が初めて登場したとき、平均点は69.26点という高得点でした。多くの受験生が「意外と簡単だった」と胸をなでおろしたものです。
しかし、その安心は長続きしませんでした。2026年度、情報Ⅰの平均点は56〜60点まで急落。まるで「去年は様子見だった」と言わんばかりの難化ぶりでした。
「2年目のジンクス」は本当だった
実は大学入試には、経験者の間で語り継がれる一つの経験則があります。「新課程・新科目の1年目は易しく、2年目に本格化して難化する」というものです。
2025年度は新学習指導要領に基づく共通テストの初年度でした。受験生への配慮からか、多くの科目で平均点が前年より上昇。全科目平均の得点率は約59.5%と、前の年の57.7%から上がっていました。
ところが2026年度、その反動が一気にやってきました。
2026年度の「難化」を数字で見る
特に注目すべきは情報Ⅰの急落です。プログラミングやデータ分析の内容がより本格化し、初年度の「なんとなくの暗記」では通用しない出題に変わりました。一方で物理と化学のように、片方が難化すると片方が易化する「シーソー現象」も見られ、科目選択によって受験生が受ける影響が大きく異なる年になりました。
難化の正体——「暗記量」より「読み解く力」
共通テスト最大の特徴は、単なる知識量では太刀打ちできない出題形式にあります。
国語の難化も同じ構造です。2026年度は複数のテキストや資料を比較したり関連付けたりする問題が多く出題され、「昨年に比べて第1問・第2問が難しくなった」と分析されています。単一の文章を読んで答える力から、複数の情報を統合して判断する力へ——共通テストが問う力の質そのものが変化しているのです。
受験生への影響——出願戦略にも波及
平均点の下落は、単に「難しかった」で終わる話ではありません。実際に出願行動にも影響を与えました。
| 影響 | 内容 |
|---|---|
| 志願者数 | 2026年度の共通テスト志願者数は49万6,237人で前年から微減。既卒生(浪人)は約10%増加 |
| 出願の慎重化 | 「模試ではより上位の大学をめざす動きが目立っていたが、結果を受けて多少慎重な動きが見られる」と進学専門家が分析 |
2027年度受験生が今からできる準備
① 過去問だけでなく、複数の資料・データを読み比べる練習を日常的に取り入れる
② 暗記科目でも「なぜそうなるのか」を説明できるレベルまで理解を深める
③ 時間配分の練習——共通テストは分量が多く、読解スピードが得点に直結する
④ 情報Ⅰなど新しい科目は、初期の易しい過去問だけでなく最新の出題傾向を確認する
まとめ——「思考力型」入試はもう定着した
2026年度共通テストの難化は、一時的な現象ではなく「思考力・読解力を問う」という共通テストの本質がより鮮明になった結果と見るべきでしょう。暗記に頼った学習法では、今後ますます通用しなくなっていきます。
思考力の土台を今から鍛えよう
「なぜその式になるのか」を考える練習が、共通テスト対応力の第一歩です。
※この記事は大学入試センター・各予備校の公開データをもとに編集部が2026年6月時点でまとめたものです。平均点は速報値・予想値を含みます。最新の確定情報は大学入試センターの公式発表をご確認ください。