2026年6月|いわて進路ガイド 勉強法
📌 この記事のまとめ
- 2025年度大学受験生の88.7%が受験勉強にAIを活用したと回答
- 最も役立つと感じる科目は数学(36.0%)で、使い方は「解き方のヒントを聞く」が主流
- 一方で「情報の正確性」への不安は前年から13.3ポイント増加
- AIは「答えを教わる道具」ではなく「考える壁打ち相手」として使うのが効果的
クラスに30人いたら、そのうち27人はもうAIを使って勉強している——そんな時代になりました。
2026年3月に発表された調査によると、2025年度に大学受験をした受験生の88.7%が「受験勉強にAIを活用した」と回答しています。「使っていない」と答えたのはわずか11.3%。もはやAI活用は特別なことではなく、受験勉強の当たり前の風景になっています。
(Studyplusトレンド研究所調べ・回答者3,000名)
受験生はAIをどう使っているのか
「AIで勉強」と聞くと、答えを丸写しするイメージを持つ人もいるかもしれません。しかし実際の使われ方は、もう少し繊細です。
テスト対策全般
授業の復習
授業の予習
問題の解き方を質問
教科別で最もAIが役立つと感じられているのは「数学」(36.0%)。次いで英語(23.4%)が続きます。具体的な使い方としては「問題の解き方を質問する」が55.7%で最多。つまり、答えそのものより「どう解けばいいか」というプロセスを聞くために使う受験生が多いのです。
ある調査では、英作文・小論文の添削、予想問題の作成、模試結果をもとにした学習計画作成など、AIの用途は多岐にわたることが分かっています。もはやAIは単一の機能ではなく、勉強の様々な場面に溶け込む「インフラ」になっているのです。
使われているAIサービスの顔ぶれ
| サービス | 利用率(高校生対象調査) |
|---|---|
| ChatGPT | 84.7% |
| Gemini | 25.2% |
| Microsoft Copilot | 4.5% |
圧倒的にChatGPTが使われていますが、複数のAIを併用する受験生も少なくありません。「どれか一つだけ使う」のではなく、状況に応じて使い分ける傾向が見られます。
便利なはずなのに——不安を抱える受験生たち
ここで興味深いデータがあります。AI活用が当たり前になる一方で、使っている当人たちの間で不安も広がっているのです。
さらに、AIを日常的に使う大学生を対象にした国際調査では、92%がAIを利用している一方、65%が「AIで学びが浅くなり、批判的思考が損なわれるのではないか」と懸念していることも分かっています。便利な道具を手にした人ほど、「これで本当に自分の頭を使えているのか」と振り返っている——そんな逆説的な構図が浮かび上がります。
「答えをもらう」か「考える相手にする」かの分かれ道
AI活用がうまくいく受験生と、そうでない受験生の違いはどこにあるのでしょうか。答えは「AIをどう使うか」にあります。
① 「答えは?」ではなく「この問題、どこから手をつければいい?」と聞く
② 自分で解いた答案を見せて「どこが弱いか教えて」と添削してもらう
③ AIの回答を鵜呑みにせず、教科書や参考書で「本当に合っているか」を確認する習慣をつける
まとめ——AIは「勉強しない理由」ではなく「勉強を深める道具」
受験生の9割がAIを使う時代は、もう後戻りしません。大切なのは「使うか使わないか」ではなく、「自分で考える力を落とさない使い方ができているか」です。AIに答えを求める前に、まず自分の頭で少し考えてみる——そのひと手間が、AI時代の受験勉強を制するカギになりそうです。
「自分で考える力」を養うドリル
つるかめ算・連立方程式で、AIに頼らず自力で解く力を鍛えましょう。
※この記事は各種公開調査データをもとに編集部が2026年6月時点でまとめたものです。調査対象・条件は出典元により異なります。詳細は各調査元の発表をご確認ください。