2026年6月|いわて進路ガイド 入試情報
📌 この記事のまとめ
- 2026年度の私大入試は「模試A判定なのに不合格」という声が例年以上に多かった
- 原因は「定員厳格化」——大学が合格者数を絞らざるを得ない構造
- 2018年度の規制強化以降、「安全校」という概念そのものが崩れつつある
- 受験生は模試判定を過信せず、出願校を増やす戦略が必要
「模試ではA判定だったのに、まさかの不合格通知……」
2026年の春、SNSにはこんな投稿があふれました。「滑り止めのはずが全滅した」「MARCHレベルでも軒並み落ちた」——例年なら受かっていたはずの層が、次々と不合格になっていたのです。
これは単なる「今年がたまたま厳しかった」という話ではありません。背景には、10年近くかけて静かに進行してきた入試制度そのものの変化があります。
ある受験生の告白
これはYahoo!知恵袋に投稿された、2026年度受験生のリアルな声です。同様の投稿は数え切れないほど見つかります。「今年はイレギュラーすぎる」と塾のチューターに言われたという声もありました。
何が起きているのでしょうか。犯人は「定員厳格化」という、あまり聞き慣れない制度です。
大学が「入れすぎると損をする」仕組み
定員厳格化とは、文部科学省が私立大学に対して、入学定員に対する実際の入学者数の比率(充足率)を一定基準内に収めるよう求める制度です。
基準を超えて学生を入学させてしまうと、大学は国からの補助金(私学助成金)を減額されるペナルティを受けます。つまり大学にとって、「合格者を多めに出して、後で辞退者が出ることを見込む」という昔ながらのやり方は、もはやギャンブルになってしまったのです。
なぜ2026年度は特に「荒れた」と言われたのか
定員厳格化そのものは新しい話ではありません。ではなぜ2026年度は特に「今年はひどい」という声が集中したのでしょうか。理由は複数の要因が重なったためだと考えられています。
| 要因 | 内容 |
|---|---|
| 新課程入試2年目 | 2025年度から始まった新学習指導要領対応入試の2年目。共通テストの難化と重なり、受験生の心理的な余裕がなかった |
| 年内入試の拡大 | 推薦・総合型選抜(AO)での入学者が全体の50%を超え、一般入試に回される定員枠が実質的に減少 |
| 超安全志向 | 浪人を避けたい受験生が中堅校に集中し、かえって中堅校の倍率が跳ね上がる現象が発生 |
受験生・保護者はどう向き合えばいいのか
この状況を前に、私たちにできることは何でしょうか。
① 模試判定を「絶対」と思わない。A判定でも落ちることがある前提で、出願校数を増やす。
② 「滑り止め」という言葉を過信しない。安全校のつもりでも、その年の状況次第で難化することがある。
③ 出願方式を分散させる。一般選抜だけでなく、共通テスト利用・学校推薦型・総合型選抜など複数のルートを検討する。
まとめ——「安全校」はもう存在しない前提で戦う
2026年度入試が教えてくれたのは、大学受験における「絶対の安全圏」はもう存在しないということです。だからこそ、模試の判定だけに頼らず、複数の選択肢を用意しておくことが、これまで以上に重要になっています。
受験に向けた基礎固めを
大学受験の土台となる思考力は、算数・数学の考え方から育てられます。
※この記事は各種公開情報・SNS上の受験生の声をもとに編集部が2026年6月時点でまとめたものです。入試制度・充足率基準は変更される可能性があるため、必ず文部科学省・各大学の公式発表をご確認ください。