岩手医科大学は、岩手県紫波郡矢巾町に本部を置く私立大学です。医学部・歯学部・薬学部・看護学部の4学部からなる医療系総合大学で、岩手県内で唯一「医学部」を持つ大学です。国立の岩手大学とはまったく別の大学で、岩手大学に医学部はありません。医学部には、岩手県の医師確保を目的とした地域枠(A〜D)と修学資金制度があり、条件を満たせば学費負担を大きく抑えながら医師を目指せます。本部・附属病院は矢巾キャンパス、盛岡市内丸には内丸メディカルセンターがあります。
岩手医科大学とは、医・歯・薬・看の4学部を擁する東北の私立医療系総合大学で、岩手県内で唯一医学部を持つ大学です。このページでは、岩手の受験生・保護者に向けて、学部構成・難易度と学費の目安・医学部の地域枠と修学資金、そして国立の岩手大学との違いを整理します。
岩手医科大学の基本情報
岩手医科大学は、岩手県紫波郡矢巾町に本部を置く私立大学です。起源は明治期(1897年)の医学教育機関にさかのぼり、1947年に岩手医科大学として発足しました。医学・歯学・薬学・看護がひとつのキャンパスにそろう、全国的にも数少ない医療系総合大学である点が大きな特徴です。附属病院は2019年に盛岡市内丸から矢巾キャンパスへ移転し、内丸の跡地には外来などを担う内丸メディカルセンターが置かれています。
- 所在地: 矢巾キャンパス(〒028-3694 岩手県紫波郡矢巾町医大通1-1-1)/内丸メディカルセンター(盛岡市内丸)
- 区分: 私立(学校法人岩手医科大学)
- 学部数: 4学部(医学部・歯学部・薬学部・看護学部)
岩手医科大学の学部一覧と特徴
4学部すべてが医療系で、学部の枠を越えた多職種連携(チーム医療)教育が受けられるのが強みです。
- 医学部(6年制): 岩手県内で唯一の医学部。附属病院での実践的な臨床教育と、地域医療を重視したカリキュラムが特徴です。
- 歯学部(6年制): 歯科医師を養成。附属病院(歯科)での臨床実習があります。
- 薬学部(6年制): 薬剤師を養成する6年制課程。
- 看護学部(4年制): 看護師等を養成。医・歯・薬と連携した実習環境が整っています。
岩手大学とどう違う?(医学部があるのはこちら)
よく混同されますが、岩手医科大学(私立)と岩手大学(国立)はまったく別の大学です。整理すると次のとおりです。
- 医学部があるのは岩手医科大学だけ。 国立の岩手大学に医学部はありません。岩手県内で医師を養成しているのは岩手医科大学です。
- 国公立の医学部を目指す場合は県外へ。 岩手県内に国公立の医学部はないため、弘前大学・秋田大学・山形大学・東北大学など県外の国公立大学が選択肢になります。
「岩手で医師を目指す」とき、まず比較対象になるのが「岩手医科大学(私立・地域枠あり)」と「県外国公立」です。岩手大学の学部や進路については、岩手大学ガイドを参照してください。
岩手医科大学の難易度・学費の基本データ
各学部の難易度と初年度の学費(目安)を整理します。医学部は私立医学部として全国的にも高い難易度・高倍率で、2025年度の医学部一般選抜は実質倍率が約10.7倍でした。
| 学部 | 修業年限 | 偏差値の目安 | 初年度納入金の目安 |
|---|---|---|---|
| 医学部 | 6年 | 約62〜67 | 約900万円(入学金200万円含む) |
| 歯学部 | 6年 | 約47〜49 | 約610万円(入学金60万円含む) |
| 薬学部 | 6年 | 約46〜48 | 約217.5万円(入学金35万円含む) |
| 看護学部 | 4年 | 約47 | 約165万円(入学金25万円含む) |
※偏差値はベネッセ・駿台(2025年第3回模試)および河合塾(2026年度入試)、学費はベネッセ マナビジョン(2025-26年度・募集要項ベース)による(確認日:2026年6月7日)。医学部は2年目以降も年約500万円で、6年間の総額は約3,400万円が目安です。学費は諸会費等が別途必要な場合があり、偏差値・倍率・学費は年度により変動します。最新の確定情報は岩手医科大学の学生募集要項で必ずご確認ください。
医学部の地域枠と修学資金(岩手で医師になる道)
岩手医科大学医学部には、岩手県の医師不足解消を目的とした地域枠があり、岩手県の修学資金(奨学金)とセットで利用できます。これを使うと、私立医学部の高い学費負担を大きく抑えながら医師を目指せます。主な枠は次のとおりです。
- 学校推薦型選抜 地域枠A(岩手県出身者枠)/地域枠B(東北出身者枠): 出願にあたり、いわて医学奨学金(岩手県医師修学資金・岩手県医療局医師奨学資金)の貸与候補生に決定されていることが要件です。
- 一般選抜 地域枠C(全国枠)/地域枠D(全国枠・診療科指定): 全国から出願でき、対応する奨学金制度があります。
これらの奨学金は、医師免許取得後に岩手県内の指定された医療機関で一定期間勤務すること(義務年限)で、返還が免除される仕組みです。岩手県は医師確保が長年の課題で、この地域枠・修学資金は県の医師確保策と直結しています。盛岡第一高校の医進コース新設(2026年)など、地元から医師を目指す流れとも連動した制度です。
※地域枠は出身要件・義務年限・診療科指定など条件があり、奨学金候補生の募集時期も決まっています。必ず岩手医科大学の募集要項と岩手県の制度要綱の最新版を確認してください。
岩手医科大学の特色
医療人としての土台づくりを早い段階から行うのが岩手医科大学の特徴です。1年次は原則として寮生活を送り、共同生活のなかでチーム医療の素地を養います。また1年次から看護・介護施設での早期体験実習があり、医・歯・薬・看の合同実習を通じて多職種連携を実践的に学べます。
岩手の高校から岩手医科大学を目指すなら
医学部は高倍率・高難度のため、早い段階からの基礎固めと、共通テスト・個別試験の両面の計画的な対策が欠かせません。地域枠を狙う場合は、出身要件や奨学金候補生の手続き時期を高校3年の前半までに把握しておくことが重要です。
岩手の進学指導の現場でも、医学部・医療系志望は「早期スタートと情報管理が合否を分ける」とよく言われます。志望校と現状に合わせて計画を立てたい場合は、岩手県内に複数校を展開する個別指導塾(KATEKYO学院 岩手 など)のように、一人ひとりに合わせて伴走してくれる環境を活用するのも有効です。
よくある質問(FAQ)
岩手医科大学は国立ですか、私立ですか?
私立大学です。学校法人岩手医科大学が運営しています。
岩手医科大学と岩手大学は同じ大学ですか?
いいえ、まったく別の大学です。医学部があるのは私立の岩手医科大学で、国立の岩手大学に医学部はありません。
岩手医科大学にはどんな学部がありますか?
医学部・歯学部・薬学部・看護学部の4学部です。医・歯・薬・看がそろう医療系総合大学です。
岩手医科大学はどこにありますか?
本部・附属病院・主要学部は岩手県紫波郡矢巾町の矢巾キャンパスにあります。盛岡市内丸には内丸メディカルセンターがあります。
医学部の地域枠とは何ですか?
岩手県の医師確保を目的とした入試枠で、学校推薦型の地域枠A(岩手県出身者枠)・B(東北出身者枠)、一般選抜の地域枠C・D(全国枠)があります。岩手県の修学資金(奨学金)とセットで、卒業後に県内の指定医療機関で一定期間勤務すると返還が免除されます。
岩手医科大学医学部の学費はどのくらいですか?
私立医学部のため、6年間の総額で約3,400万円が目安です。ただし地域枠と岩手県の修学資金を利用すると、負担を大きく抑えられる場合があります。最新の金額は募集要項で確認してください。