フリースクールは、不登校やさまざまな理由で学校に通えない子どもたちのための民間の教育支援施設です。学校教育法で定められた「学校」ではないため通う義務はなく、カリキュラムも施設によって大きく異なります。
全国に約480の施設があり(文部科学省調査)、1施設あたりの平均在籍数は約13人と少人数です。「勉強より先に、安心できる場所が欲しい」という段階の子どもに特に向いています。
フリースクールの主な種類
目的・スタイルによっていくつかのタイプに分かれます。お子さんの状態に合ったタイプを選ぶことが大切です。
🏠 居場所提供型
安心して過ごせる場所を提供することが主目的。決まったカリキュラムはなく、子どもが自分のペースで過ごします。ゲーム・読書・おしゃべりなど、好きなことをしながら心の回復を図ります。
心の回復優先・登校への圧なし📚 学習支援型
学習のサポートをメインとした施設。時間割に近い形で授業が行われ、学校の授業に追いつきたい場合や、在籍校との出席扱い連携を目指す場合に適しています。
学習の遅れカバー・出席扱い連携も🌾 体験活動型
農業・アート・スポーツ・料理など体験活動を中心にした施設。学校では得にくい自信・社会性・コミュニケーション能力を育てることを重視します。
自信・社会性を育む🏡 訪問型(アウトリーチ)
スタッフが自宅や近所に来てくれるタイプ。外に出ることが難しい引きこもり傾向の強い子どもに、家族以外との接点を作るところから始めます。
外出困難・引きこもり傾向に対応💻 オンライン型
インターネットを通じてオンラインで支援を受けるタイプ。通学が難しい地方在住の子どもや、人と会うことへの不安が強い場合に選ばれます。
全国対応・外出不要費用の目安
施設によって大きな差があります。文部科学省調査をもとにした相場感をご確認ください。
💴 補助金・助成金制度
出席扱いになる条件
フリースクールに通うと、在籍校の「出席」として認められる場合があります。
出席扱いの主な要件
フリースクールの選び方
「子どもとの相性が一番大切」です。以下のポイントを確認しながら複数を見学してみてください。
① 何を目的とするかを明確にする
まず心の回復・居場所が欲しいのか、学習サポートが欲しいのか、社会体験を積みたいのかで選ぶタイプが変わります。
② 対象年齢と通える範囲を確認する
小中学生向けが多いですが、高校生対応のスクールも存在します。通学型の場合は無理なく通える距離かも確認を。
③ 必ず見学・体験に行く
スタッフとの相性、雰囲気、他の子どもたちとの関係が「ここなら安心できる」と感じられるかが重要です。無料体験を実施しているスクールも多くあります。
④ 卒業後の進路サポートを確認する
通信制高校との提携・進路相談・高卒認定サポートなど、将来のことも見据えて確認しておきましょう。
よくある質問
条件を満たせば在籍校の出席扱いになる場合があります。学校長の承認が必要で、フリースクールと在籍校の連携が不可欠です。まず在籍校の担任・カウンセラーに相談してください。
文部科学省の調査によると月額平均約3.3万円、入会金平均約5.3万円です。ただし月5,000円以下〜5万円超まで施設によって大きな差があります。東京都など一部自治体では月最大2万円の補助金制度があります。
フリースクール単体では高校卒業資格は取得できません。ただし通信制高校に在籍しながらフリースクールに通う方法や、高卒認定試験との組み合わせで進学の道を開くことができます。
まず「何を優先するか」を明確にしましょう。心の回復・居場所が欲しいなら居場所提供型、学習支援が欲しいなら学習支援型を選びます。必ず見学し、子どもとの相性を確認してから決めることをおすすめします。
まず、安心できる場所を
見つけることから。
「勉強より先に、居場所が欲しい」——それは正しいステップです。
心が落ち着いてから、次の進路を考えても遅くはありません。