高等学校卒業程度認定試験(高認)は、さまざまな理由で高校を卒業できなかった人が、高校卒業と同等以上の学力を証明するための国家試験です(旧:大学入学資格検定=大検)。
合格すると大学・短大・専門学校の受験資格が得られるほか、就職・資格試験でも高卒扱いとなるケースが増えています。年2回実施のため、早ければ1年以内に合格も可能です。
基本情報・試験日程
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 正式名称 | 高等学校卒業程度認定試験(高認) |
| 実施機関 | 文部科学省 |
| 実施回数 | 年2回(第1回:8月上旬〜中旬 / 第2回:11月上旬) |
| 受験資格 | 試験を受ける年度の終わりに満16歳以上になる人 |
| 受験料 | 受験科目数により異なる(3科目以下:約4,500円、4〜6科目:約6,500円、7科目以上:約8,500円) |
| 合格基準 | 各科目100点満点中、おおむね40〜50点以上(科目別に判定) |
| 合格率 | 毎年40〜50%程度(科目別合格制のため、最終的な合格者はさらに多い) |
試験科目と合格要件
以下の科目をすべて合格すると、高卒認定の資格が得られます(2024年度からの新課程対応)。
| 教科 | 科目(必修・選択) |
|---|---|
| 国語 | 国語(必修) |
| 地理歴史 | 地理総合、歴史総合のいずれか1科目 |
| 公民 | 公共(必修) |
| 数学 | 数学(必修) |
| 理科 | 科学と人間生活+1科目、または基礎科目(物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎)から3科目 |
| 外国語 | 英語(必修) |
| 情報 | 情報(必修・2025年度から追加) |
受験までの流れ
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1
受験案内・出願書類を入手する
文部科学省、岩手県教育委員会、または各都道府県の配布場所で受験案内を入手します。インターネットや電話でも請求可能(第1回:4月上旬〜配布開始)。
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2
免除科目を確認する
高校で取得した単位がある場合は、退学前の高校に「単位修得証明書」を発行してもらいます。免除科目を確認してから受験科目を決めましょう。
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3
出願書類を準備・郵送する
受験案内に添付の封筒を使用し、文部科学省あてに書留で郵送します(持参による受付は不可)。第1回の出願期間は4月下旬〜5月下旬頃が目安です。
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4
試験勉強をする
中学〜高1レベルの内容が中心。市販の「高卒認定ワークブック」や通信講座を活用するのが効率的です。1科目ずつ集中して対策することで、短期合格も可能です。
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5
試験を受ける
8月(第1回)または11月(第2回)に試験会場で受験します。一度で全科目合格する必要はなく、合格した科目は次回以降も有効です。
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6
合格証書・科目合格通知書が届く
全科目合格で「合格証書」、一部合格で「科目合格通知書」が郵送されます。次回受験時には科目合格通知書が必要になるので大切に保管してください。
合格後にできること
🎓 大学・短大受験
合格後すぐに大学・短大の受験資格が得られます(18歳未満は18歳到達後)。共通テスト受験も可能になります。
🏫 専門学校進学
ほとんどの専門学校で高認合格者の入学を認めています。美容・調理・IT・医療系など幅広い進路が開けます。
💼 就職活動
求人票に「高卒以上」と記載がある場合、高認合格者が応募可能かどうかは企業によって異なります。事前に確認を。
📋 各種資格試験
高校卒業以上を応募条件とする公務員試験・国家資格試験なども受験できるようになります。
よくある質問
「高校卒業資格」とは別物です。「高等学校卒業程度認定試験合格者」として認定され、大学・短大・専門学校の受験資格が得られます。高校卒業資格を得るには通信制高校を卒業する必要があります。
いいえ。科目別に合否が判定され、合格した科目は次回以降も有効です。8月・11月と年2回実施されるため、複数回に分けて合格を積み上げることができます。焦らず少しずつ合格科目を増やしていけば大丈夫です。
使えます。高校で取得した単位数によって、受験を免除される科目があります。中退前の学校に「単位修得証明書」を発行してもらい、出願時に提出することで免除申請できます。
できます。中学〜高1レベルの内容が中心なので、市販の「高卒認定ワークブック」(各科目別に販売)を使えば独学でも十分対策できます。苦手科目があれば通信講座や予備校の高認コースを活用するのも有効です。
年齢制限はありません。ただし試験を受ける年度の終わりに満16歳以上になる必要があります。また18歳未満で全科目合格した場合、18歳の誕生日の翌日から合格者としての扱いになります。