通信制高校は、毎日学校に通わなくても高校卒業資格を取得できる学校です。レポート(課題)を提出し、スクーリング(登校日)と単位認定試験をクリアすることで単位を積み上げ、3年以上かけて卒業できます。
不登校・病気・働きながら学びたい人など、さまざまな事情を持つ生徒を受け入れており、登校日数・学習スタイルを柔軟に選べるのが最大の特徴です。
通信制高校の仕組み
3つの要素で単位を取得し、74単位以上を取得すると卒業できます。
| 要素 | 内容 | 頻度・目安 |
|---|---|---|
| レポート | 自宅で教科書を読み、課題を解いて郵送・オンライン提出 | 科目ごとに数回〜十数回/年 |
| スクーリング | 学校に登校して授業を受ける。年数日〜週5日まで選べる | 年5日〜週5日(学校による) |
| 単位認定試験 | 学期末や年度末に実施。合格すると単位認定 | 年1〜2回 |
メリットとデメリット
✅ メリット
- 全日制と同じ「高卒資格」が取れる
- 自分のペースで学べる
- 登校日数を最小限にできる
- 転入・編入で単位を引き継げる
- 就学支援金で学費を抑えられる
- アルバイトや趣味と両立しやすい
⚠️ デメリット
- 自己管理が必要(サポートなしだと難しい)
- 公立は卒業率・進学率がやや低い傾向
- 友人ができにくい場合がある
- 私立は学費が高い場合がある
- 大学進学は別途受験が必要
費用の目安
| 種別 | 年間費用目安 | 就学支援金後の自己負担 |
|---|---|---|
| 公立通信制高校 | 約1〜5万円 | ほぼ同じ(低額) |
| 私立通信制高校(通学日数少) | 約30〜50万円 | 就学支援金適用で軽減あり |
| 私立通信制高校(サポート校併用) | 約60〜100万円 | 支援金適用後も自己負担あり |
岩手県の通信制高校一覧
岩手県に本校・キャンパスがある通信制高校を紹介します。詳細は各校の公式サイトでご確認ください。
公立通信制高校
盛岡市上田に位置する県立通信制高校。1924年(大正13年)創立の歴史ある学校で、東北地区初の夜間中学校として設立されました。奥州市水沢区に分校(奥州校)もあり、県南部からも通いやすい環境です。年間費用が非常に安く、公立ならではのコストパフォーマンスが魅力。
宮古市にある公立通信制高校。昭和49年に岩手県立杜陵高校通信制課程の宮古分室として設置され、平成30年に独立開設。沿岸部の生徒が通いやすい環境を提供しています。
私立通信制高校・広域校キャンパス
北東北初の週5日間通学スタイルの単位制通信制課程。全日制のような規則正しい生活リズムを保ちながら学べるのが特徴。技能連携校との連携や体験学習を多く取り入れ、資格取得・進路決定に力を入れています。
岩手県南部・一関市に位置する私立通信制高校。県南部からの通学を考える生徒に選ばれています。
2025年4月に北上市で新設された通信制課程。岩手中部エリアからのアクセスに便利な新しい選択肢です。
どう選べばいい?チェックポイント
登校日数を確認する
「年数日のみ」「週1日」「週5日」など学校によって大きく異なります。今の自分の状態でどのくらい通えるかを正直に考えて選びましょう。
サポート体制を確認する
カウンセラーの有無、個別面談の頻度、メンタル面のフォローがあるかどうかを確認しましょう。不登校経験者への対応実績がある学校は心強いです。
費用と就学支援金を確認する
学費は学校によって大きく異なります。入学前に就学支援金が適用されるか、実際の自己負担額がいくらになるかを必ず確認しましょう。
オープンキャンパスや見学に行く
雰囲気は実際に行かないとわかりません。「ここなら通えそう」と感じることが、継続の大きな力になります。見学は無料で、相談だけでもOKです。
よくある質問
取れます。通信制高校を卒業すれば、全日制高校と同じ「高校卒業資格」が得られます。大学・短大・専門学校への進学資格になります。
ほとんどの通信制高校は不登校経験者を積極的に受け入れています。入試も作文・面接が中心で、学力テストを課さない学校も多いです。中学時代の成績や出席日数を重視しない学校もあります。
できます。既に取得した単位を引き継いで転入できるため、最初から積み上げ直す必要はありません。年度途中の転入を受け付けている学校も多く、「もう少し通ってみてから考える」という選択もできます。
できます。通信制高校の卒業資格で大学受験の資格が得られます。ただし大学進学は別途入試対策が必要です。進学サポートが充実している私立通信制高校・サポート校を選ぶと、大学受験まで一貫してサポートを受けられます。